おうちパン研究家 岩田 緑 の ブログ
 
自宅でパン教室してます http://green2005.run.buttobi.net/
 


2009年11月7日を表示

みんなでパン作り

ネーミングも素敵なパン作りを楽しむ会に行ってきました。
7月に続いて2回目、射水市の生徒さんのお宅へ。

ピタパン、かもめ食堂のシナモンロール(2味)、ごぼうパン。
フランスパンのカンパーニュ、デニッシュ。
使った小麦粉は計1.5kg、5種類のパンが次々に焼き上がりました。



ピタパンは小さめでかわいく、
シナモンロールは成形が楽しく、
ごぼうパンはみんなで作業を分担して。
「フランスパンのカンパーニュ」はクープが気持ちよく開いて大興奮。
とっても感激でした。
コンベクション(熱風式)ではない普通のオーブンでも、
工夫次第で立派なクープが開くこと、少し見えてきましたよ。



最後に焼きあがったのは、私が担当の「デニッシュ」。
四角くカットしたクロワッサン生地に手作りのカスタードクリームをのせて、ブリオッシュ型にイン。
さらに紅玉で作ったリンゴジャムも詰め込みました。
型を使うと手軽にかわいいパンが焼きあがるのでとっても便利ですね。



お昼には持ち寄りの手料理やスイーツが並びました。
私はサラダの担当だったので、人参マリネが主役の生春巻き。
旬のさつまいもがたっぷり食べられるサラダを持参しました。
お芋系のサラダにマヨネーズを入れすぎるのが苦手なので、
(優しいお芋の味がマヨネーズに負けてしまうでしょ)
かぼちゃやさつまいもなど甘めの野菜を使うときには
つなぎの役目で玄米水飴を少し入れるようになりました。
しっとり仕上がり、ほんのりとした甘酸っぱさが野菜の甘みによく合います。



パン作り、とても楽しいです。
「趣味」でありながら、「家事」の名分も成り立ち周囲に歓迎されるのも嬉しいです。
そして、焼きたてパンの香りは家の中を幸福感いっぱいに満たしてくれます。
粉、塩、水、酵母、この4つに、自分の手と心を加えれば、美味しいパンが生まれます。
納得した材料が揃ったら、どう手をかけるか、どんな気持ちを込めるのか。
そこからがパン作りの楽しみです。

不器用だから、難しそうだからと手を出さないのはもったいない。
私のパン教室では、
好きなパンとじっくり向き合い、パン作りに集中していただいています。
洗い物などの後片付けや準備は極力ご遠慮願っています。
それより、作業した内容をメモしてもらう時間、説明や質問の時間を充分とっています。
遠くから集まってくださった生徒さんの大切な時間を無駄にしたくないからです。
水や生地の温度も計りません。
備え持った感覚を使い、生地に触れる回数を重ねて、
体と心で覚えていくことを大事にしてほしいからです。
そして、「1週間以内に、できれば3日以内にもう1度作ってください」、とお話しています。
パン作りが確実に楽しくなってきますから。



どんなにいい「物」を揃えても、「物」は結局道具でしかない。
自分の手で生み出した「モノ」だけが気持ちを満たし、人生を豊かにしてくれる。
私はそう思っています。
パン作りを通して、たくさんの人にパン作りの楽しさを伝えること、
同じ気持ちの仲間を増やすことが、私がパン教室をしている目的です。
このブログでは、手作りの楽しさやわくわくするような可能性を常に提供できたらと思っています。

浅井商店さんからご注文品が届きました。
お気に入りの道具を使って、さらにパン作りを楽しんでくださいね。


最後に。
心と体でパン作りが楽しめるようになってきたら、
もっともっと美味しいパンが作りたくて、きっと夢中になるでしょう。
(実際、興味は尽きることがありませんから。)
まずは、作業を記録して、水や生地の温度を計ったりもするでしょう。
必要だと感じたときに、自分の意思で始めるなら、それらの作業には意味があります。

よい道具にはそれなりの価値がありますが、価値を生み出すのは使う人自身。
生活を自分らしく楽しむために、最も大切な道具は「手」。
心を込めて手をかければ、大きな喜びとなって返ってきます。
それは、自分への自信につながり、生きる喜びにもなり得ます。
そういうことを大切にしていかないと。
強く思います。



2009年11月7日(土)21:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | おでかけ日記 | 管理


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